世間も親も
学校も
人生の素晴らしさを
その厳しさより
先に教えろ
機械化で
暇人が増えれば
ロボットの手伝いを
するのが
流行るかもな
愛する人が
一人もいなくても
いつか人を
愛したいという
人間らしさ
会話の流れで
ふと
五行歌が生まれた
人工知能には
生成できぬ感動
ぎらつく
報せに
無関心の
カーテン
向かい合うより
同じ海を見た方が
いい景色で
いい日だと
共感しあえた
かつて
書いた
言葉は
感情の
遺影
ひとを
変える方法は
力で従わせるか
表現で
気づかせるか
そちらが
黙るから
こちらの
想像が
うるさい
考えない
と
決めた
よく
考えて
それが正しいのは
心地よいからか
天国へ行けるからか
評価されるからか
何となくか
怪しいニュースだ
爆発の目撃者は
街の人々だが
原因のテロの計画は
誰が目撃者だ
集団を
肯定して
その中で生きづらい
自分を
否定するのか
ずっと
こうしてきた
で
ずっと世の中は
よかったのか
みんな
脳ミソも選べずに
世界から自分を
押し付けられた
仲間かもな
周りがみんな
異質なら
違いを認めることは
理想ではなく
生きる術だ
自分の意見に
自信を持つには
ひとからの
批判を
理解しなければよい
意味不明だらけの
この世界で
芸術は
ささやかな
生きる意味だ
健康に生きる
権利も
与えられず
どんな
義務を果たせと
やりたい事を
やったのに
こんなもんかよ
欲望はときに
ペテン師だ
心の
部屋を
飾る
思い出が
欲しい
おれがおれを
知らないと責める
あんたは
知らなきゃいけない
自分のことが
どれだけあった
ぼくは病む
元気になれば
すぐ
雑に
扱われるから
太陽さえも
裏切り者
こんな
独りの影なんか
見たくはなかった
貧困や暴力
病や孤独
そんな悲劇に立ち向かう
人々がいなくても
その楽観は存在したか
宇宙探査機を飛ばし
後はコールドスリープ
ここは人口一人の星
何千年かかっても
話し相手を見つけたい
悪口が好きなら
作り話をして
架空の
人物だけを
悪く言ってくれ
いがみ合った直毛族と
天然パーマ族を
丸刈り教団が支配
両者を丸刈りにして
同化と平和を強制